初めての年末調整

2009年12月18日 金曜日 maechan

年に一度の年末調整。職業としてやっているので流れ作業的にあまり考えずに処理をしています。
年末調整を初めて自分でやってみるという経理の方から質問がありました。

年末調整の計算の結果、税金の過納額が4720円生じました。
そのうち、3800円(毎月の源泉徴収税額)は12月の給与で納める分の税金に充当して還付することになるのだと思いますが、差し引き920円の還付しきれない税金が残ってしまいます。
この920円の処理について、処理方法をご教授いただけませんでしょうか。
「所得税源泉徴収簿」の記入の状態は以下のようになっております。 


22.差引超過額又は不足額(超過額)        4720円
23.本年最後の給与から徴収する税額に充当する金額 3800円
24.未払給与に係る未徴収の税額に充当する金額    −
25.差引還付する金額               920円
26.同上のうち、本年中に還付する金額    
27.同上のうち、翌年において還付する金額     

上の番号で申し上げますと、920円を、「27.翌年において還付する金額」の欄に記入し、翌年1月の給与の源泉徴収税額から差引還付してもよいのか、悩んでおります。
税金還付分をどのように反映すればよいのか迷っております。

なるほど。年末調整の還付金 4,720円を12月分給与に対する源泉所得税 3,800円では充当しきれないので、920円は翌年の1月分の給与に対する源泉所得税から充当しなければいけないと思ったようです。
920円は12月に支払う給与に加算してあげればいいのです。

年末調整は、給与所得者が1月から12月までの所得に対して税金を計算し精算するものです。
この人の場合、
1〜11月までの各月の給与支払時の仕訳
( 給与 ) 175,000 ( 現預金 ) 175,000
( 現預金) 3,800 ( 預り金 ) 3,800
12月の給与支払時の仕訳 (還付金の4,720円を12月分の源泉所得税と充当する場合)
( 給与 ) 175,000 ( 現預金 ) 175,000
( 預り金 ) 920 ( 現預金 ) 920
12月も通常通り、源泉所得税を預かった場合
( 給与 ) 175,000 ( 現預金 ) 175,000
( 現預金) 3,800 ( 預り金 ) 3,800
( 預り金 ) 4,720 ( 現預金 ) 4,720

どちらの場合も、手取金額175,920円になります。

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