相続税の改正で相続税が身近なものに。

2013年9月3日 火曜日 maechan

平成27年1月1日以後の相続から相続税の基礎控除の改正があります。
この基礎控除の改正で今まで他人事だった相続税が、身近なものに。
あまり近づいてほしくない税金ですが・・・
改正前の基礎控除は、5,000万円プラス法定相続人一人につき1,000万円を乗じた金額でしたが、改正後は3,000万円プラス法定相続人一人につき600万円を乗じた金額になります。
たとえば、法定相続人が2人の場合、今までは7,000万円までの相続財産には税金がかからなかったのに、改正後は4,200万円以上の相続財産には相続税がかかるようになります。
被相続人が居住していた自宅の土地の評価も減額要件の範囲が狭くなっているので、持ち家があって、それなりの貯えがある元サラリーマンでも相続税がかかることが多くなりそうです。

ここまでの情報は、改正が発表になってからマスコミにも大きく取り上げられ、銀行や証券会社、不動産業者から「相続対策をやっていますか?」としつこく言われているのでご存知の方も多いのかなと思います。
もちろん早めの節税対策も大切ですが、「何かをやらなければ」と焦るばかりに、生前贈与をしたり、借入をして賃貸住宅を建てたり、二世帯住宅にしたり、よく考えて行動しないと税金よりも大きな痛手を負うこともあります。
所得税や法人税は収益に対して課せられる税金ですが、相続税はどちらかと言うとプライベートな財産にかかるものなので、内容についてオブラートに包みがちですが、しっかり考えなければいけない時代になったのかなと思います。

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