相手の気持ち

2010年12月5日 日曜日 maechan

税理士事務所に法人の申告書作成依頼の飛び込みがあったそうです。
その法人は平成22年9月決算で11月末日までに税務署に法人税申告書を提出しなければなりません。
作成依頼が11月の半ば。期中の経理処理も半年分が終わっていなかったそうです。
そういう急な仕事は珍しくないのですが、税理士事務所を変えた理由を聞き少し考えさせられました。
その法人は製造業で、この不況の中、休みもなく働いているそうです。デフレの影響で仕事単価が低くなり、働いても働いても利益が出ない状態です。
前期までは、比較的大きな税理士法人に申告を依頼していたらしいのですが、その税理士法人が発行する毎月の会報に楽しかった旅行手記やグルメ情報が書かれているのを見て、自分のところは休みもなく働いているのに「何故?」という気持ちになったそうです。
このことだけが直接の原因ではないと思いますが、顧問契約打ち切りのきっかけとなった一因であることは確かです。
相手の気持ちを思いやることの大切さと難しさを感じました。
特にこれから忙しくなる時期に、関与先に甘えることなくしっかりと仕事をしていかなければと心引き締まる気持ちです。

コメントをどうぞ

コメントを投稿するにはログインしてください。