成年後見人と認知症

2011年1月28日 金曜日 maechan

昨日、東京税理士会の成年後見人等養成研修を受講してきました。
東京学芸大学准教授の松田修先生のお話が興味深かったのでご紹介したいと思います。

認知症は病名ではなく、ある状態を表し「物忘れ」と違うところは認知症は、一度正常に発達した知的能力が病的かつ慢性的に低下した状態をいうのだそうです。新しい事を覚えることが困難になります。
IQの高い人が、知的作業は出来ても、今日の日付けや食事をしたかどうかわからない。
たとえば、弁護士さんが公判での弁護は出来ても、公判に行くのを忘れてしまうといった状態です。

認知症の8割から9割が「アルツハイマー型認知症」で他に「血管性認知症」「前頭側頭型認知症」などがあります。
「アルツハイマー型認知症」は脳の神経細胞が徐々に脱落していく進行性疾患で脳の委縮が正常な状態から6割程度まで縮むそうです。
潜在発症(いつ始まったかわからない)で進行性。
物忘れ、要領が悪くなるから徐々に進行し、慣れていることも上手にできなくなる状態に進行します。
初期は「何だかおかしいなぁ」、「変だぞ」と本人が感じることが多いため、自信や意欲の低下、抑うつ状態になることがあります。

「前頭側頭型認知症」は、前頭葉と側頭葉前部に限局した脳変性が特徴で、人格変化や行動変容が見られます。
行儀・礼儀正しさ・道徳観念の喪失、社会的ルールの無視などの症状が出てきます。
本人には悪気はなく、あっけらかんとし、注意されても同じ行為を繰り返すこともあるそうです。

認知症の出現頻度は85歳以上では4人に一人が認知症になるそうです。
少子化で長男、長女の結婚が増えていると思います。
それぞれの両親 2人×2 ですので4人。
講義を聞いていて決して他人事ではないと強く感じました。

認知症の方への対応のポイントは
*「忘れている」ことを前提にして対応する。
    「ご飯はまだ?」→「食べたでしょ」ではなく→「今から用意しますね」→「よろしくね」
*前もって言っても本人は忘れてしまうし混乱するので、直前に言う。
*一度にたくさん伝えない。ゆっくり話す。
*無理に計画させない。
    どうしたらよいかではなく、どちらがよいかを選択できるようにする。
*注意の妨げになる刺激は少なくする。
    音・・・騒音レベルが高いと行動がおかしくなる。
*出来る限り安全対策、安全装置を用意する。

他にもいろいろな対応があるようですが、決して相手を責めることはしないが基本のようです。

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